ちょっとでいいから手話でおしゃべりしよう2011/12/19 22:56:41

こんな時間にゆっくり久しぶりにCDを聴きながらこれを書いている。
2006年に発売された、1954年7月22日録音のフルトヴェングラー指揮「第9」だ。

おとといの忘年会でも聞かれたのだけれど、昔聴いたことがある曲なら、いまの耳、補聴器をつけてもまあまあ、聴こえるからわかる。けれどAKBだのSEXY-ZONEだの、新しい曲はさっぱりわかりません。忘年会ではサークル員が弾き語りで長渕剛さんの「乾杯」を歌った。これならわかるからついつい手話を入れて演じられる。いつか聴者のギターにわたしが手話ソングをつけてやるパフォーマンスも、ありえなくはないね。

さて。
そのサークルでこんなものを購入した。「手話で話そう。」オリジナルストラップである。表はI love youの手話のかたちを描いたイラストと「Enjoy Hand Sign」という文、裏は「手話で話そう。」という文が入っている。仕事が終わってから通院しているクリニックの看護士にお見せしたら「かわいい」という返事がかえってきた。
これは横浜市港南区の手話サークル、「摺の会」が販売しているものである。添付のちらしから引用すると、3月11日の東日本大震災で、聞こえないために逃げ遅れて亡くなられたろう者たちを知り、『何かできることはないか? 普段からの日常的な活動が、「いざ!」という時に役立つのではないか?」と考えたサークル員の発案でつくったのだそうだ。
ただしこれは、手話通訳士であるとか手話通訳ができるとか、自分が聴覚障がい者であるとかいうことを周囲に伝えるためではなく、「手話でコミュニケーションしたい!」というところから、「手話であいさつしよう!」という意味を込めているのだそうだ。
「摺の会」の入会勧誘や金銭的な収益を目的にしているのではないとも。

ひとつ320円。
「摺の会」への問い合わせはこちらへ。
メールアドレス   syouno_kai@yahoo.co.jp
ブログ        http://ameblo.jp/syounokai

なにも肩ひじ張ることはないんだよ。
ちょっとでいいから手話でおしゃべりしようというコミュニケーションがあったら、どれだけ気持ちが楽になるだろう。

おや、「第9」は合唱部最後になったようだ。
いとたかきところにおられる神に、栄光と賛美がありますように。