いまのうちに取り組んでおかなくては2011/11/15 23:13:08

「読み取りのレベルアップ。短文を訳してみる。そしてなにより、伝わるように丁寧に、をこころがけることです」。わたしの課題である。
 
わたしが手話を覚える前。聴者とのコミュニケーションは一方通行だった。わたしが言いっ放しになるか、聴者の話を聴こえていなかったり分かっていなかったのにうなずいたり、ただ聞いているだけで、消化不良で終わっていた。わたし自身、会話が終わってしばらくしてから「会話のキャッチボールになっていたか? わたしも周りも楽しめたか?」と自問自答するばかり。
それはたとえば仕事の場でも顕著なことで、誤解を招いていた。ほんとうに聴こえているのか、いや聴こえていないのか? もともと誤解を生みやすいわたしは聴こえないけれどもきれいに話せる。だから誤解が何重にもふくらみ、結局双方にとって好ましくない結果になっていたのだ。

手話を覚えたいまも、もしかしたら消化不良のコミュニケーションになっているのかもしれない。それではたとえ手話のできる聴者、ろう者、中途難聴者がいて、おつきあいしたいと話ができても、誤解が生まれて、結局双方にとって好ましくない結果になることは間違いない。ましてまったく手話を知らない聴者が相手だったら……。

いまのうちに、本気で手話のレベルアップに取り組まなかったら、なにより、「伝わるように丁寧に」をこころがけなかったら。手話表現上の悪い癖の矯正に取り組まなかったら。将来困るのはわたしだ。
それは舞台に立ちたい、表現者になりたい、というわたしの夢にとっても大事なことではないだろうか。