Emotional finish オーナーにささげる勝利2011/10/10 23:47:22

レイダーズのオーセンティックジャージとミニヘルメット
オークランド・レイダーズ対ヒューストン・テキサンズ戦 スコア・ボックススコア・スタッツ
http://www.nfljapan.com/score/boxscore/55230.html

オーナー死去後、しかも遠征での最初の試合。これほどタフな試合はないだろう。
NFL第5週、ヒューストンに遠征してヒューストン・テキサンズと対戦したわがオークランド・レイダーズは前半劣勢に立たされながら、後半ひっくり返したものの、最終クオーター、自陣8ヤードまで進められて、一発タッチダウンパスをくらえば逆転負けというシチュエーション。テキサンズのQBマット・シュワブが左サイドへ走ってレイダーズディフェンスマンカバーが空いたはずのエンドゾーンへ投げたパスをレイダーズのSマイケル・ハフがインタセプト、劇的な展開で勝利をものにした。ファイナルスコアは25-20。

Wk 5 Can't-Miss Play: Emotional finish
http://www.raiders.com/media-vault/videos/Wk-5-Cant-Miss-Play-Emotional-finish/5c43d9d7-fa37-4107-904c-22da4e46908a

試合終了直後、レイダーズのHC、ヒュー・ジャクソンはカメラマンなどの人目もはばからず泣き伏し、貴賓席にいたアルの息子、マイク・デービスはやはりタオルを手に号泣していた。

オークランド・レイダーズ対ヒューストン・テキサンズ戦 動画
http://videocast.yahoo.co.jp/fullplayer?vid=288230376152493492&title=%E3%80%90%E7%AC%AC5%E9%80%B1%E3%80%91%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%AF%BE%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BA

アル・デービスというともうひとり、MLBニューヨーク・ヤンキースのオーナーだったジョージ・スタインブレナーを思い出す。どちらも強烈な個性の人柄だった。ちなみにスタインブレナーは白人だが、デービスはユダヤ系だそうだ。
スタインブレナーと故ビリー・マーチンの確執は有名だし、レイダーズは名誉の殿堂入りした名RB、マーカス・アレンを嫌ってか、なんとライバルチーム、カンファレンスを同じくするカンサスシティー・チーフスへ放出した。カンサスシティーがオークランドにやってきたときはデービスよりアレンへの声援が多かったそうだ。

だが、共通しているのは所有しているチームはもちろん、スポーツへの愛情にかけては誰よりも強く大きかった。ともにキャンプに顔を出しては選手へ声をかけていたし、チームが強くなかったら、チャンピオンシップに出なければ誰をも許さなかった。チーム編成、ドラフトやフリーエージェントなど、選手獲得にまで口を出すのにはへきえきしていたけれど、やっぱりチームが好きだったからだよね。いなくなってしまうとその存在の大きさに気づく。

それだけに、2003年1月26日、第37回スーパーボウルでレイダーズが負けたことはショックだったろうな。

レイダーズのホーム球場は建設からもう40年以上たっていて、移転のうわさが絶えない。でもわたしはどこに行こうとも、黒と銀のチームを愛している。
Mr.Davis。天国で見守っていてください!
Just win Baby!