偶然によってわたしがいま、ここにいる2011/09/09 19:26:46

先月の協会の集会で平和を考える集会があった。ここで「第2次世界大戦も含めた、過去にあったできごとについてご健在の方から話を聞くことが大事だ」と書いた。
書いていて、ふと思った。わたしの何世代も前の人はどういう人だったのだろう、何をしていたのだろう。商人だったとかいう話はきいたことがある。

豊かな財産を持っていたとか、歴史に名が残っているとかいう人は一人もいない、ごく普通に、生きてきたようだ。

そんな、家系図などをみていくなかでふと感じる。
わたしの前に何世代もの人がいて、その人たちが出会って、愛しあってつながってきていまの自分がいるんだ、誰かがいなかったらいまの自分はいない。つまりは偶然によってわたしがいま、ここに生かされていると。さらにはわたしがこれからも生きていくということをいいかげんにしたり適当なものにしたりはできない、ということだ。

顔をあわせたことも見たこともない人たちの営みの延長にわたしがいて、できたらわたしも次の世代へ何かをつないでいきたい。同じようにわたしの周りにいる人々、人それぞれにも同じように「つないできたいのち」があってそれらがかけがえのないものなのだ。
そう思うと同じ、この星に生きているすべてのいのちが何よりもいとおしく思える。