イメージして演じる2011/09/05 23:39:03

朗読の練習を続けている。
たしかに声と日本手話の両方をやるのはとても難しい。なぜなら手話といういわば目で見る視覚言語と耳で聞く音声言語を同時にやるのは、極端なたとえをするなら英語と日本語の両方で話そうとするようなものだ。実際にやってみるとよろしい。「こんにちは」と「Hello」を同時に話せるだろうか。できませんね。

先週土曜日の朗読のクラス終了後に、10月から12月までの新しいテキストをいただいた。
それは舞台でやるものではないから、音声言語だけで朗読する。正直それを覚えなさいと言われたらちょっと時間がかかる。

反対に今回も含めて過去5回の手話つき朗読は、どういうわけか台本をすんなりと覚えることができた。なぜだろう。
たぶん、手話という視覚言語だからだ。昨日のここで料理を、絵描きに置き換えて書いてみたけれど、手話で語るというのは、身振り手振りではなく、その単語や手話表現にちゃんとした意味があって、それを音声言語であり台本にある文章と突き合わせてイメージするからだろう。
けれどさきに書いたように、手話と音声を同時にやるのは2つの言語を一緒に話すようなものだからとてもしんどい。手話だけ、音声だけ、のいずれからならまだ楽だけれど。
でもその困難に挑戦するのは、聞こえないけれど話せるわたしに与えられた課題でありやりがいがある。

この朗読が終わったらまた通常の日本手話の勉強に戻るが、もしかしたら年末の手話サークルの忘年会で、手話落語に挑戦するかもしれない。先生とそんな相談をしているところだ。
朗読とともに今度は手話落語か。楽しみにしている。