いまのこの時代がいかに閉塞化しているか2011/08/23 21:33:58

昨日のある全国紙朝刊2面。民主党代表選の記事。 見出しに「民主代表選『軽量級』次々と」

記事最終部分のくだりで北沢俊美防衛相のコメントにこうあります。「(略)いま名前が挙がる人たちは本当に重責を担うことができるのか、私はいささかの不安がある」

記事では代表経験者だった前原誠司氏に期待が集まっているとしていますが、わたしからみれば前原氏だって軽量級だと思います。
みなさん、忘れていませんか? あの偽メール事件を。あの事件にかかわった若手議員はその後自殺してしまいました。あれを民主党は、前原氏はどう総括しているのでしょう。「終わったこと」ですませていいわけはありません。
アメリカがすべていいわけではありませんが、たしかに大統領選挙と比較してみると、あまりにもコップの中の瑣末な争いに終始しているようにみえて、ソープオペラ(日本で言ったら午後1時ごろに放送されるテレビドラマのようなものだとか)のへたな演出を見せられているような。

そして今日、前原氏は民主党代表選挙に出馬すると発表しました。
過去の言動はもちろんあの事件もどう考えているのか、じっくり見つめてみたいと思います。
そもそもたった2日でどれだけ訴えられるのでしょう。仮にもこの国のかじ取りを任せる人を決めるのです。あまりにも時間がなさ過ぎるのですが。

結局、自民党時代末期から感じていたのですが、政治家の小粒感。だんだんまともな政治家が少なくなってきたなあと。

ひるがえって中東ではリビアはカダフィ政権が倒れる寸前まで来ていると伝えられました。シリアは政権打倒を叫ぶ自国民を弾圧しています。
この国の、あまりにも危機感がなさ過ぎる政治のあり方と照らし合わせて、はたしてわたしたちは幸せなのか、暗澹たる思いにかられています。