若さあふれる情熱から、意欲をかきたてられた。2011/08/20 19:53:10

第28回手話による全国高校生スピーチコンテストを鑑賞するため、有楽町から帰ってきたばかりだ。
疲れた。暑さに負けそうになってしんどかったけれど若さあふれる情熱と彼らの手話表現から、わたしもまだまだ負けないようにがんばらなくては、と意欲をかきたてられた。

手で語る「絆」 高校生手話コンテスト、山崎さん1位
http://www.asahi.com/national/update/0820/TKY201108200287.html

全国からDVD審査などをへて本選に参加した10人の中から一位に輝いた、山崎芽佑里(めゆり)さんは、対人恐怖症を、手話を学ぶことで乗りこえ、聴こえないろう者同士が語る姿にひかれていったという。
ほかにも生き生きと豊かな表現を見せた人が多く、たぶん彼らは聴こえる聴者だろう。
わたしも朗読舞台でいつも経験することだが、音声日本語と文法構成上異なる日本手話を同時に表すのはたいへんな作業だ。ぶっちゃけ乱暴に説明すると、英語で書かれた台本を日本語で話すのに近いかもしれない。それでも彼らはこなしたのだ。しかも大舞台、大観衆の中で。
わたしにだってできないはずがない。

秋篠宮妃紀子さまの手話はさすがに気品ある表現で、なるほど、とてもなめらかかつはっきりした表現。内容もしっかり読み取れた。

講演では松森果林さんが、高校時代にだんだん聴こえなくなって自殺未遂をはかったこと。父親から励まされて乗り越えられたこと。彼女の聴覚レベルは左右ともに100デシベル。17歳までは聴こえていたのだ。ほとんどわたしと同じ聴覚レベル。わたしのほうがやや重いくらいか。聴こえる生活と聴こえない生活の両方を経験していることが強みだ。その強みを生かしていくことが大事だ、とも語っていた。
バリアフリーとユニバーサルデザイン。建物や社会にできた、障がい者を澄みにくくさせてしまうバリアを壊すのがバリアフリー。そうではなく建物や社会をつくるはじめからバリアのない状態をユニバーサルデザインという。
わたしも子どもがいたらうれしいし、子どもと手話で話がしたい。そして障がいがあっても生き生きと生きられるために舞台などを通して何かを伝えていきたい。

疲れたけれどとても楽しい実り豊かな一日だった。