尋常ではない暑さの中で2011/08/15 21:16:17

さすがに昨日の疲れが出たのか今日は、終日からだが重かった。
甲子園の中継を見ながら思うことだけれど、ホント彼らはすごい。おそらくフィールド上は40℃を超しているのではないだろうか。わたしもスタンドから観戦した経験から、この時期の甲子園はむちゃくちゃ暑い。暑くなくちゃ夏の高校野球ではない、とさえ思うが、それにしてもあんな状況下でプレーできるというのは、やはり若さと体力、集中力のたまものだろう。一生に一度といっていいあの大舞台に立てる。勝負ももちろんだけれど、それだけにとどまらず、一瞬をその舞台に向けることのできる幸せを思う。

今日は終戦記念日。わたしは終戦とは言わず、敗戦と受け止めているが。
戦争終了から20年目に生まれたわたしにはもちろん戦争体験がない。ないが、親せきに従軍経験者がいたこともあって小さいころに話を聴いたことが何度もある。後悔しているのは、話してもらったその貴重な体験を聞き書きでもいいから残すべきだったと。小さいから無理もないのだけれど、せめて誰かの力を借りてノートに書くとか録音するとかすべきであった。
あの大震災から5カ月になる。
「忘れまい」と言い続けまた記憶にとどめていくべきことだが、悲しいことに人間は忘れやすい生き物でもある。
直接の被災者ではないが、あの尋常ではなかった揺れを今も思い出すとき、東北の人たちがどれほど深い悲しみ絶望を経験したか、想像してみよう。そしていまもなお仮設住宅や原子力発電事故のため避難せざるを得ない人たちのことを。

尋常ではない暑さが続く。
若者のプレーのひとつひとつに歓声をおくるいっぽうで、言葉に表せない苦しい状況の中にある人たちを思う。
あの震災を直接間接問わず経験してきたわたしたちは、可能な限り経験してきたことを後世に伝えていくべき義務がある。忘れないように、ノートでもメモでも録音でも何でもいい、語り継いでいこう。