20年後も使っていたい2011/07/11 20:30:15

20年後も、そのあともずっと使っていけるように。
先月ごろだったか、ある新聞記事に、秋田の名産品である曲げわっぱの弁当箱が紹介されていた。たまたま職場の同僚が同じようなものを使っていつもランチに持ってきているのを見せてもらって、使い方や手入れ方法など細かいことを聞いたり、ネットなどで「わっぱ弁当」と検索してみたりした。
しかしなかなかこれが見つからない。いいものは軽く1万円を超えるものだし、仮に写真を見ても大きさがいまひとつ小さい、2段になっているものもあるがかさばる、など、購入するには決め手に欠けるものばかり。
都内の伝統的工芸品センターやスーパーなども回ってみたが、小さすぎるなど、気に入らない。1万円もするくらいなら、気に入ったものでないとねえ。まして毎日ごはんをたべるものであればなおさら。

というわけで、有楽町の交通会館1階にある、「秋田ふるさと館」に行って、大サイズだという曲げわっぱの弁当箱を購入、さっそく今日から使い始めた。価格は7325円。以前予備で購入した、ふたが外れないためのバンドがこのわっぱ弁当箱のサイズにぴったり合ったので、このバンドを転用。友人からもらった小ふろしきでつつむと、あらあら、とても楽しい。

さきに書いた、そのある新聞記事によると、曲げわっぱは長く使えば20年はもつという。「秋田ふるさと館」の店員さんに手入れ方法などを聞くと、洗剤は使ってもほんの少し。水で洗い、天干しというか自然乾燥させるのがいいそうだ。

今日のメニューは焼き鳥と辛みそ、キャベツの浅漬け。うん、なかなかこれでいける。
以前に書いたようにわたしは、居酒屋でも外食レストランでも、マイはしを持っていくようにしている。それもプラスチックではなく、クヌギなど木材のはしだ。はしに加えて弁当箱まで木材を生かしたものを使って食べるランチは、弁当の中身を自分でつくるのと同じ、いやそれ以上に楽しくおいしく味わうことができる。

20年後も、そのあともずっと使っていけるように。弁当箱をつくったのが誰なのか知らないけれども、できたらわたしの死後、わたしの次世代もこの弁当箱を使ってもらえたら、つくった人に代わってこれ以上の喜びはない。