オールスターゲームの始球式に子どもたちを!2011/06/11 22:07:25

今日は東日本大震災から3カ月にあたる。昨日の新聞でも伝えられているが行方不明になっている方々の数が8,069人という。亡くなられた方は15,413人。

わたしが社会に出た年の1989年10月17日。
メジャーリーグのその年のチャンピオンを決める第86回ワールドシリーズが、現在松井秀喜選手が在籍しているオークランド・アスレチックス(アメリカン・リーグ)とサンフランシスコ・ジャイアンツ(ナショナル・リーグ)というカードだった。
第1戦、第2戦をオークランドが勝って、サンフランシスコへ移動しての第3戦。ジャイアンツの反撃を期待した試合だったが―――。

午後5時4分、強烈な地震が起きた。ロマ・プリータ地震、マグニチュード6.9。
ジャイアンツのホームスタジアム、キャンドル・スティックパーク(現NFLサンフランシスコ・49ers本拠。当時は共用だった)のスタンドから62,000人の観客が降りてきた。アメリカでは選手の家族も試合観戦に来るが、助けを求めて夫である選手の胸に飛び込んだ奥様も多かったという。
同じような光景を3月11日でも見た。
プロ野球オープン戦がひらかれていたが、横浜スタジアムでは東京ヤクルトスワローズ対横浜ベイスターズの真っ最中。強い揺れに、観客席から観客がグラウンドに降りてきた。もちろん試合は7回表で打ち切り。

マツダオールスターゲーム2011 開催球場変更について
http://www.npb.or.jp/allstar/2011news4.html
今年のNPBプロ野球のオールスターゲームは7月22日~24日に開催される。24日は当初東京ドームで開催予定だったのを、東日本大震災で被災地になった宮城県仙台市にある、日本製紙クリネックススタジアム宮城(東北楽天イーグルス本拠)で行うと決めた。

そこで提案である。
このオールスターゲームの始球式に、地元宮城県だけではなく福島・岩手県から、少年野球の選手や子どもたちを招待してはどうだろう。あるいは試合前、フィールドに子どもたちを入れてプロ野球選手とキャッチボールをするというイベントもあっていい。一生に一度の思い出になるだろうし、野球を通して生きる希望や意欲をつかめるかもしれない。

ちなみに1989年10月17日の10日後、キャンドル・スティックパークは突貫の復旧工事で試合再開。始球式には震災復興にあたった消防士、ジェリー・シャノンさんがマウンドに上がったという。

20年東京五輪は「復興のシンボル」? 都、招致へ本腰
http://www.asahi.com/sports/update/0611/TKY201106110143.html
これはおかしい。
東京や千葉も被害にあったけれど、なにより東北地方が大きな被災地になったのだ。けっして東京なぞ、「復興のシンボル」ではない。思い上がりもはなはだしい。
また石原知事のアイデアだろうけれど、わたしは東京での五輪開催には反対であり、東北地方を差し置いてシャリシャリでしゃばるなと言いたい。