登場人物の性格をつかみ手話でも表現できるように2011/05/31 23:26:05

いつものように、手話つき朗読舞台『鬼平犯科帳』手話訳づくり。
舞台は、通常の会話とは違う。会話なら、手話表現を、オーバーなほどに表す必要はないけれど、舞台上は逆にオーバーな、過剰なくらいに表す必要がある。
今日の手話訳づくりをすすめていってあらためてこだわるべきは、登場人物の性格をつかみ、それにあわせた手話表現だ。
たとえば鬼平なら、毅然とした態度を示すときもあれば、優しい、慈しみを込めた表情のときもある。同心の田中であれば、いかにも功名ほしさ、鬼平に認められたいあまりに卑屈になるか生き生きとした態度になるかのどちらかだろう。同じ同心でも酒井は、慎重かつ冷静な性格、無茶はしない。そういう人物だから同僚である田中の行動に疑問を感じ鬼平に進言できたのだ。
そういう、人物の性格を手話でも表現でき、使い分けるようになることだ。

幾人ものキャラクターを演じ分ける。普通の世界生活では絶対にできないこと。せっかく、声だけではなく手話でも表せるのだから、なりきって堂々と演じよう。