比較にならないけれど2011/04/28 23:59:35

現地時間で28日、つまり日本時間で明日からいよいよNFLのドラフトが始まる。すでにシーズンスケジュールが発表されている……けれど、NFL各チームと選手間の契約交渉などはできず、選手がチームのトレーニング施設に練習のため立ち入ることができない(ロックアウト)状態のため、チーム補強としては実質、ドラフトしか方法がない。ドラフトで獲得できたとしても新人選手だけではは試合ができない。どのポジションが補強ポイントかを見極めるため、やはりフリーエージェントや移籍も含めた、幅広い選手の移動なども必要になってくる。結局はいますすめられている、オーナー会と選手労働組合の労使交渉が一刻も早く妥結するしかない。

しかし、スケールがでかすぎるねえ。
数日前の新聞に、世界のプロスポーツのチーム別一人当たりの年俸番付で、サッカー、スペインリーグのバルセロナとレアル・マドリードが1、2位を占めたという記事があった。
記事中に出てくる「スポーツ・インテリジェンス社」のサイトはこちら。
http://www.sportingintelligence.com/2011/04/20/revealed-barcelona-and-real-madrid-overtake-yankees-as-world%e2%80%99s-best-paid-sports-teams-200401/

これによると、アメリカの4大スポーツ(MLB、NFL、NHL、NBA)のうち、10位以内にランキングされているのはMLBニューヨーク・ヤンキース(3位、675万6301㌦)ボストン・レッドソックス(8位、599万1203㌦)とNBAロサンゼルス・レーカーズ(4位、654万690㌦)、オーランド・マジック(5位、636万7114㌦)、デンバー・ナゲッツ(9位、599万174㌦)だ。残念なことにNFLもNHLもランク外。ほかはみなサッカーばかり。バルセロナは791万737㌦、円換算でレアル・マドリードは6億1000万円。バルセロナが6億6000万円というからケタが違う。

記事では巨額の放送権料を元手に収入が増えるとしているが、ほかにもスタジアムに来るお客さんや来られないファンが購入するチームユニホーム、ジャンパーなどアパレル商品、試合DVDなどからの収益もあるから、それだけでもたいへんなものだ。
それと、サラリーマン的発想かもしれないけれど、試合数や選手数が違うから一律同じ土俵で比較するのは無理があるのではないか。NFLはシーズン16試合。MLBは144試合。サッカーは国内リーグのほか、ヨーロッパならチャンピオンズリーグや欧州選手権などもある。選手数もNFLやNBA、MLB、サッカーで違う。もろもろの違いをみるとき、年俸の多い少ないだけではなく、試合数や選手数からもみるべきだが、話のタネとしてはおもしろい。