北国出身は負けない!2011/04/04 22:35:51

北海道出身のわたしも含め、北国に住んでいる人たちは、十把一絡げで言い切れないけれども、気質というか性格的には、たしかに忍耐強いほうだといえる。
なぜか。

一年を通して雪が多く、春から秋が短い。気温が低い。それらを耐えるために培ってきたのが忍耐強さだ。
たとえば北海道は高校野球を例にとっても、練習時間が内地の学校に比べて不利というか難しい問題がたくさんある。それだから弱い、勝てない、ではなく、逆に雪の上で守ることで、打球への反応や対処法を知る練習方法もある。
また、厳しく長い冬があるということは、自然との付き合い方、自然とどうかかわっていったらよいのか、雪のないところでは想像しにくいかもしれないが、雪祭りや流氷祭りといったかたちで、厳しい自然を味方につけるということも知恵として身につけてきた。

だが今回の災害はあまりにも自然の猛威というか威力がすさまじすぎる。
新聞報道では、津波の高さは37メートルにもなったという。10メートルはざら、といっていいのかもしれない。そんなとんでもない自然を前にしては、人間はひとたまりもないちっぽけなものでしかないということをまざまざと思い知らされた。

岩手や福島は過去にも津波などの災害を経験してそのたびに時間をかけてでも立ち上がってきた強さをもっている。
とはいえ、とても言い尽くせないこの惨状を前に、いくら忍耐強いといっても、耐えられるものではない。

つらいときはつらい、悲しいときは悲しい。
そう口にしてもいいのではないだろうか。少なくともいまは、悲しみ苦しみつらさを胸にしまっておくしかないかもしれないが、どこかではき出すときが必要なのではないか。がまんしてばかりでないで、口にしてもいいよ。

でも。
北国出身は負けない!