エコキャップ2011/03/10 23:39:24

昨日具合が悪かった体調は今日になっていくぶんかは楽になった。とはいえ寒い日と暖かい日が交互に訪れる。早く体調を戻さないとあとになって困るのはわたしだから。

エコキャップ運動、自治体日本一は南房総市
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20110309-OYT1T00415.htm

おととしあたりから聞くようになり、わたしは昨年から協力しているこのエコキャップ運動とは、ペットボトルのふたを回収して換金し、発展途上国の子どもたちにワクチンなどを贈るというもの。800個でポリオワクチン1人分(20円)が賄えるそうで、ある程度増えたら難聴者の友人に預けている。最近はペットボトルの自動販売機にエコキャップを回収するためのボックスを備えているところもみかけるようになった。
小さな取り組みかもしれないが、みんなで取り組めば大きなものになる。

震度72011/03/11 23:47:20

お台場方面から黒煙が上がる
午後2時47分に最初の地震があってから、これまで4~5回揺れを感じた。
職場から歩いて銀座~浅草~向島~吾妻橋と歩いて6時間かかってようやく、いま帰ってきたばかり。

仙台や気仙沼など大きな被害が出ているようだ。とても心配である。

大きな恐怖2011/03/12 23:08:32

震災発生当日撮影したスカイツリー
これは震災発生当日に銀座から撮影したスカイツリー。
あの日、6分間の揺れだったというけれど、ツリーの建設現場で働いていた作業員はとても大きな恐怖を感じていた、と聞いた。

いまだ全容がはっきりせず、余震もまだまだある。
いつまで余震が続くのだろう。

48時間が過ぎた2011/03/13 16:39:31

48時間が過ぎた。
今日は最初の日曜日。わたしは浦安の教会へ行ってきたが、被災地の教会は礼拝を守ることすらままならない。牧師も信徒も家財、教会、聖書、いっさいを失って苦しみの中にいる。
ただ祈ることしかできないのがもどかしい。

6時間かけて徒歩で帰ってきたときをふりかえってみる。
驚嘆に値する、そして日本に住む者として誇っていいことは、あの極限状態の中で誰一人、暴動や略奪をしなかったことだ。内心はひどく不安に駆られていただろうと思う。わたしも例外ではない。いつ帰れるのかいつ着くのか見通しが立たなかったから。けれどもコンビニに入っても整然と、乱れることなく買い物をし、店の棚にある品物を略奪する行為をひとつも見なかった。食堂で食事を待っているときも、荒げた声を出したり暴れたりする人がいなかった。さらにはコンビニ以外の、喫茶店やスナックなどの入り口に「トイレどうぞ」という張り紙があるのを何度も見た。普通なら知らない人が立ち寄るのさえ避けて断られるのに。

とはいえ1000人超といわれる犠牲者、さらには行方不明者は1万人ともいわれる災害。今後3日間のM7クラス余震の確率は70%だという。
いまもまだ揺れを感じている。

神よ。
助けを求めている被災地の人たち、家族や知人を探している人たち、けがをしたり病気をしたりしている人たちにどうか安らぎと平安をおあたえください。

心細いというかつらいという心境2011/03/14 22:37:32

今日が震災後初出勤。ところが計画停電などのために、利用している交通機関の運行が通常の5割減。いつもの3倍近い時間をかけてようやく、たどり着いた。帰りも同じくらいの時間をかけて、トータルで5時間かかったろうか。

正直な気持ちを言うと、心細いというかつらいという心境。本当につらいのはわたしではなく、被災者である東北地方の人たちなのだけれど。

それでも力づけられるのは、今日も行き帰りの地下鉄車内で、人々の粛然としたふるまい、行動だ。誰一人文句を言わず乱暴な行為をせず、ただひたすら我慢を重ねていること。わたしもそうなりたい。

明日からはしばらく、スーツ姿をやめて、いつでも動き出せるようにラフかつ動きやすい服装で、職場へ行くことにする。先日書いた、「耳が聞こえません」というバンダナも持っていくことを忘れずに。

あきらめたらだめだよね。
本当にがんばっている被災者の人たちに負けないように。

政治家の発言から思う2011/03/15 22:11:54

計画停電の2日目。けれども通常の3倍近く時間がかかる。徐々に運行ダイヤはいつもと同じになっていくのだろうけれど。

「台湾の黄昭順・立法院委員は趙志勲主任を解任」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110314-00000031-scn-int

今回の地震直後、フェースブックに台湾の趙志勲・立法院主任が「なぜ、日本人を助ける必要があるのか。釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)をまず考えるべきだ」「軍を釣魚島に出動させるチャンス」「東京を攻めて、数千万人を殺してやりたい」、「訂正。殺すのは日本の犬どもだった」などと書き込んだという。日本人うんぬん以前に人としての常識や心理を疑いたくなる。

石原知事「津波は天罰、我欲を洗い落とす必要」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110314-OYT1T00740.htm

これも疑いたくなる発言。
たしかにわたしたちのなかに「自分さえよければ」という考え方がないわけではない。だがそれが、なぜこのような巨大災害と結びつくのか。
日本と台湾のふたつの政治家の発言を見て知性を疑いたくなる。と同時にそれはそのままわたしたちの姿とも重なってくるのではないか。
趙志勲は解任、石原はあとになって撤回したという。でもことは終わったわけではない。

原発が被害を受けたことで、またぞろチェーンメールが出てきたらしい。
関東大震災のとき、朝鮮人が毒を入れたというデマが流れて多くの人々が暴行されるなどの事件があったことを思い出す。

ネットであっというまに情報が伝わるいまだからこそ、いい意味での緊張をもちつつ、不確かな情報には注意したい。

損得勘定ではない視野を球団側はもってほしい2011/03/16 21:26:49

計画停電  東京・銀座
今回の東北関東大震災。計画停電やコンビニに商品が並ばないどころか買い占めが起きて肝心の被災地である東北各県に支援物資が届かない事態まで起きている。とくにガソリンや食料、水が不足しているという。いま現地は零下にもなる気温、真冬並みだ。原発事故などもあって不安なのはよくわかるけれど、被災地ではないところにいる人たちにとって、買い占めするほど切迫しているだろうか。
こういうときに人間の本性が如実に表れるのだ、とつくづく感じる。

いまプロ野球はオープン戦の最中。今月25日セ・パともに開幕するはずだった。本来なら1軍と2軍選手を振り分けてチーム態勢が決まっていく時期。メジャーもとっくにオープン戦にはいっていて、選手にはマイナー行きを通告される時期だ。

こんななかでプロ野球開幕の是非がいま、問題になっている。

阪神大震災の時は1月でまだ開幕まで時間的余裕があった。だが今回はそれがない。
プロ野球選手会は開幕を延期したら、という意見だし、球団側もリーグによって意見が違う。パ・リーグは延期するべきだ、という。なにより今回被災地である仙台――東北楽天イーグルスの本拠は、スタジアムが使えない。千葉市を本拠とする千葉ロッテ・マリーンズも液状化でスタジアム周辺が危険だと伝えられる。
東京ドームを使う巨人と甲子園球場を本拠とする阪神が予定通りの開幕を主張している。

事情は異なるかもしれないが、NFLニューオーリンズ・セインツも、ハリケーン「カトリーナ」によってスーパードームが全壊に近い被害を受け、さらにドームが避難所になったことでさらに建物内が損害を受けた。それに伴い、ホームゲーム開催を遠くニューヨークのスタジアムを借りるなど苦労を強いられたことは、以前ここでも書いた。

主催者でも意見が分かれるのはやむを得ないと思うが、わたしはプロ野球の開幕を遅らせるべきだと思う。
高校野球である春のセンバツも夏の全国大会も、順延したら本分である学業にもかかわる。3年間やってきた成果を表す舞台だからこそ、彼らには悔いのないように周りが配慮すべきこと。
プロは生活がかかっているという点でアマチュアである高校野球とは異なる。でも切実さから見たら、高校野球の比にならない。まして今回言い表せない苦しみのなかにいる被災者に比べたら。

ニューオーリンズの場合はあちこち球場を間借りして行った。
もし今回プロ野球をやるにしても、仙台が使えない以上、一時的にどこか使えるところを借りてやるしかないだろう。仙台や東北のファンが見に行けないのは残念だけれども。
それよりも、開幕を遅らせて被災者や多くの人たちにこころの余裕というか応援しようというだけのゆとりをもってもらえるまで待つほうがずっと社会や人々からの支援賛意が得られるのではないだろうか。
プロ野球という社会的公共的財産だからこそ、一部の球団だけの損得勘定ではない視野を球団側はもってほしい。

報道では、東北楽天は当面神戸を本拠とする、と伝えられている……。

知られずにいる、弱い立場の人たちに目を向けていきたい。2011/03/17 21:52:25

明日で震災発生から一週間になる。
亡くなられた方は5000人を超え、いまだ行方がわからない方も含めると1万5000人とも1万8000人ともいわれる。そして今日になって避難所で気温の低下や体力の衰えで亡くなった方が出た。インフルエンザや感染症がはやっているらしく、真冬なみの寒さに加えて生活物資が届かないために、こうした方が増えるのではないかという恐れ不安を抱いている。常備薬が不足している、避難するときに持ち出せなかった、などといった声が届いている。

こうした高齢者の声に深く耳を傾けたいとともに、もうひとつわたしは障がい者にも目を向けてほしいと訴えたい。
あの巨大な津波で家を流された人の中に、目の見えない人、耳の聞こえない人、車いすや人工呼吸器が必要な人がいらっしゃるのではないだろうかと、いまも思う。
わが身に置き換えて考えてみる。補聴器を失った。運良くあったとしても電池がない。コンタクトレンズがない。めがねがない……そういった人たちに、代替の物が配られているだろうか。あるいはないならないなりで、手話通訳や要約筆記者、点字といった情報を伝えるすべがあるだろうか。

このあいだ「耳の日文化祭」で購入したバンダナをさっそく腕や首やバッグにつけて、わたしが聴こえないこと、手話ができることをアピールするようにしている。なにも声高に言う必要はない。バンダナを見れば「ああ、あの人は」と気づいてくれるだろう。今日混雑する地下鉄車内で首に巻いたバンダナを、見知らぬ10代か20代前半と思しき若い女性が見つめていた。そうやって理解を増やしていけば、と思う。

マスコミやテレビは高齢者の問題を取材してくれる。それはそれですばらしいことなのだけれど、もう一歩踏み込んで、こうした障がい者、情報弱者はどうなのだろうという取材もできないだろうか。

今日地震発生から久しぶりに、手話を教えてくださる先生にお会いした。今後の日程を詰めるいっぽうで発生からのあれこれを少しお話しできた。久しぶりに手話で会話ができたものだからうれしくて、こんなときでなかったらもっとゆっくり話したかったとも思う。遠く東京でこうだから、避難所にいる、病院にいる、あるいは避難所ではなく自宅にいる、障がいのある人たちはどれほど話をしたいだろう聞いてほしいだろうか。

これを書いている30分ほど前と21時55分にそれぞれ大きな揺れがあった。もしかしたらまた揺れが来るかもしれない。
地震から一週間。時間がたって状況が判明してくるにつれて、置かれた状況の厳しさゆえにこれからが不安になるだろう。
だからこそ、もっともっと知られずにいる、弱い立場の人たちに目を向けていきたい。わたしも同じ障がい者だからこそ。

やっぱりどう考えても納得できない2011/03/18 22:00:05

震災発生から一週間が過ぎた。
ずっと体調を崩したまま、風邪がなかなか治らない。今日も市販の風邪薬を買ってきた。遠く被災地から離れているわたしでさえつらい思いをしているのだから、インフルエンザや風邪などが発生しているという避難所にいる人たちはどれほどのことだろう。胸が張り裂ける思いだ。

やっぱりどう考えても納得できない。
昨日発表になった、今年のプロ野球開幕をセ・リーグは予定通り今月25日から、パ・リーグは4月12日からにするという発表。セ・リーグの発表に対して賛否がわきおこっている。

東京ドームではたった1試合で約4000世帯分の電力を消費するという。
昨日、予測できない大停電が起きるおそれがあると伝えられたが、そのために交通網は大混乱に陥った。いまも計画停電が関東で行われているのに、23区のほとんどが計画節電の対象外だ。東京電力は大電力を消費する球場に電力を回せるだけの余裕があるだろうか。東京ドームに限らない。神宮球場も都内にある。関東周辺の各県が計画節電で苦労している中、モラルからいってもおかしな話だ。

東京ドームのある一帯は、JRと都営、メトロの駅がある。だがもし余震が起きた場合、安全面で大丈夫だとは言えない。ドームの周りには遊園地やホテルなどのビルがある。安全に逃げられるかどうか。球場職員らは訓練を受けているとは思うが、いざというときにどれほど誘導できるか、うまくいくのか正直いって不安もある。同じことは横浜スタジアム、神宮球場にもいえる。神宮球場は神宮外苑や信濃町など駅があるが、道がくねくね曲がっていたり狭かったりで、歩きやすいとはいえない。横浜スタジアムも関内駅が目の前だが、パニックになって駅に人が殺到した時にどれだけ対応できるか。

加藤良三コミッショナーは「この困難な状況で真剣勝負をお見せすることが、期待される責務だと考えます」(コミッショナー声明から)というが、選手から「こんな時期にやっていいのか」という意見があるのを無視するのかといいたい。

やっぱり納得できない。

組織のリーダーシップ2011/03/19 22:34:45

セ29日に開幕延期、4・3までデーゲーム
http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20110319-750562.html

結局、セ・リーグは25日から4日ずらしただけで開幕するつもりらしい。
「あんまり意味がない」「とりあえずずらしました、というポーズだけだ」など、意見が噴出している。

セ・リーグも延期、29日開幕に 今シーズンは延長なし
http://www.asahi.com/sports/update/0319/TKY201103190401.html
セも開幕延期必至 6球団、ナイター自粛問題を協議
http://www.asahi.com/sports/update/0319/TKY201103190330.html

加藤良三コミッショナーは「セが速やかに対応を検討している。私はその結論を待って対応する」と語った、とこの記事にあるけど、コミッショナーってなんなの? セとパの両リーグをまとめていく立場でしょ? コミッショナー経験者は最高裁判所判事経験者といった、法律に詳しい人が多い。加藤さんは駐米大使経験者だそうだけど。なのに「結論を待って対応する」じゃ、存在している意味がない。お飾りなのか?

NFLのロジャー・グッデルはいま、労使紛争のさなかにあって月給をたった1ドルに減額している。
コミッショナー、ロックアウト突入で給料1ドルへの減額を再表明
http://www.nfljapan.com/headlines/20315.html

ちなみに本来、グッデル氏は年1000万ドル(約8億円)の給料だそうだ。仮にポーズだとしても、またオーナーや選手へのかけひきなどほかの意図があるとしても、それなりに意志をはっきり示している。

NFLがもしロックアウトになった場合、選手は球団の施設に入れないだけではなく、ヘッドコーチなどスタッフの中にも給料が支払えないどころか解雇される可能性もある。一番しわ寄せが来るのは用具係などといった下っ端にいる人たちだ。
ビジネス感覚でドライなチームはスタッフをあっさり解雇するかもしれない。
今年スーパーボウルに出場したピッツバーグ・スティーラーズのような家族的経営を行っているチームは、給料を支払う約束をしているという。

結局、組織のリーダーシップってなんなの?

話はこれくらいにして、節電が言われているいま。
おふろにはいるときもできるだけシャワーを使わない。暖房も入れない。せっかちなわたしはついつい、おふろに入る時間が短くなってしまう。これはこれでまあ、いいことだ。
被災地にいる人たちに比べたらわたしの苦しみなどはるかに足元にも及ばない。

都会に住むみなさん。
被災地に物資が届くように、買い占めなどは控えてください。