聞こえがよくなるより2010/10/17 21:54:25

昨晩手話サークルの学習会の後に居酒屋へ移動していろいろ話を交わした。酒が飲めないけれど、ノンアルコールビールなら大歓迎。ビールを話題にしたり年末の忘年会でやるパフォーマンスについての話が出たり。盛り上がったのは言うまでもない。

そのなかで人口内耳についての話が出た。
わたしの周りにも何人か、人工内耳使用者がいる。
今年も一度すすめられたことがあるが、失敗したら終わりだという経験者の話をきいて、ためらった。

聞こえがよくなるなら、と思わないでもない。
けれどわたしにとってのコミュニケーション手段はまず、手話があって次に筆談がある。舞台を経て手話がもっともっとうまくなりたい。意識して手話を使う、使わなければならない状況に身を置いていかないと、というのが本音だ。
つまり、聞こえが回復するのはいいけれど、手話という、手に入れたすばらしいコミュニケーション手段を失いたくないどころかますます磨きをかけたい。手話がおろそかになってしまうのなら、いまのまま補聴器で十分、わたしは恵まれている。

わたしは、いまのままで十分、満たされていると答えよう。