だから言葉は面白い2010/09/20 23:09:50

昨日、ASL(アメリカ手話)でアメリカ国歌とカナダ国歌の手話表現がないかと検索してみた。ユーチューブなど映像があるようで、ダウンロードこそしていないが鮮明な画像があるものをピックアップしてみた。じっくり何度も繰り返し繰り返し見て覚えたい。

中国と日本はいま、尖閣諸島や漁船船長逮捕などをめぐって対立関係に陥っている。
政治的な問題はここではいったん横において、今日のある新聞で、「言葉」をめぐる日中両国の違いについて触れていた記事を見つけた。

中国語では足首から下の部分を指すのが「足・脚」だそうだ。だが日本では、ある人は「腰から下を指す」のが日本語の「脚」だという。

さきにASLでアメリカ国歌とカナダ国歌の手話表現映像について触れたついでに、いまこれを書いているのは夜だし写真も月を撮影したものだ。「夜」「見る」「月」という単語を日本語と英語(アメリカ英語)の手話ではどう表すのだろう。

「夜」
日本語なら手のひらを前に出して頭の前で交差させる。「暗い」と同じ意味でもある。
アメリカ英語では、左手首の上に、右手を斜めに重ねる。

「見る」
日本語→指の腹を下にしてVの字のかたちにした、人差し指と中指を目のそばから前に出す。
アメリカ英語→日本語とは反対に指の腹を上にして目のそばから前に出す。

「月」
日本語→頭上で人差し指と親指で三日月を描く。
アメリカ手話→人差し指と親指で「C」のかたちをつくり、目の前から前に出す。

これだけとっても同じ単語なのにぜんぜん違う表し方だ。
異なる言葉を理解したい、わかりたい。
だから手話を学ぶと、ますますその奥深さにひきよせられていく。