いつ聴いてもわくわくさせる2010/08/04 23:01:01

mitch miller the gang and orchestra
おととい、ある新聞にこんな訃報の記事が出ていた。「ミッチ・ミラー死去」
やや遅れて昨日の全国各紙の夕刊にベタ記事ながらミッチ・ミラーさんが亡くなったという記事が掲載された。7月31日、ニューヨーク市内の病院で、老衰のためだという。99歳だった。

Mitch Miller (フルネームMitchel Williams Miller、1911年7月4日=アメリカ独立記念日、ニューヨーク州ロチェスター生まれ)というとわたしは「The Longest Day」(1962年『史上最大の作戦』)「The Great Escape March(1963年『大脱走』)」のほか、「いとしのクレメンタイン」で知られる「My Darling Clementine(1946年『荒野の決闘』)」を思い出す。もっとも有名なのは「The River Kwai March(1957年『戦場にかける橋』)」だろう。しかしわたしが持っている彼のCDではただの口笛しか演奏されていない。

ミッチ・ミラーの業績などは音楽評論家などがネット上や新聞、雑誌で論じたり書いたりするだろうからここでは触れないとして、しかしフォークソングやオールド・スタンダード曲、ポピュラー、映画音楽を家庭や合唱の中で広めたという功績はもっとたたえられるべきだ。ベタ記事で終わるようなものではないだろう。扱いが小さかったのがとても残念だ。

男声合唱とはいえ、いま聴いてもわくわくさせる。つい彼らと一緒に口ずさみ歌いたくなる。聞こえないわたしにとって苦痛だったのが合唱だ。けれども親しみやすいメロディーラインと、男らしさにあふれた歌声はこころゆくまで楽しめた。

いまは映画音楽でも、聴きたいという思いを抱かせる曲が少なくなったように感じられる。「Star Wars」「Superman」で知られるJohn Williamsさんくらいだろうか。でも彼がいなくなったらどうなるだろう。

ミッチ・ミラーさん、すばらしい合唱とすばらしい曲をありがとうございました。
神のみもとで安らかでありますように。