思い出は永遠に色あせない2010/05/02 23:50:39

礼拝後に、急いで教会を辞して銀座へ。知人と顔を合わせるのも忘れてしまうくらい、足の歩みを速めていた。

というのは、小学校時代の同級生と再会する約束を入れていたからだ。
わたしは都合3回、小学校を転校している。札幌市内の小学校を1年から2年生いっぱいと、3年生の1年間。最後が4年生から卒業まで。
その最後を、足立区の小学校で過ごした。

ひょんなことからネット上で再会して、この連休に「じゃ、一度会おうか」という話がトントン拍子に決まって今日、約束の日を迎えたというわけ。

といっても32年ぶりの再会。先方もわたしも、イメージは子どものころのままだから、思いだせるかどうか。
時間より15分早く着いて待っていたところに「こんにちは」と声をかけられた。……えっ? 現れたのはとても美しい、笑顔がすてきな人だった。

先方はわたしをみてすぐにわかったらしい。そりゃそうだ。事前に服装などの情報をお伝えしていたからね。

ともに食事をすませ、行きつけの喫茶店にご案内して、メモ帳とペンを使ってやりとりをする。もちろん手話ができないから、いつもと同じように筆談で。
会話はいまの近況から仕事先のこと、小学校卒業後に北海道へ戻ったいきさつ、東京へ帰ってきたきっかけ、小学校時代の思い出やしかられた話、林間学校や授業での思い出、ほかの同級生の近況……。
会話を交わしているうちに、時間は遊んだり机をともにしたりした32年前に戻ったような気さえした。

うつ病で自死さえ考えていたこともあったし、すべてに行き詰まりを感じていたころもあった。まさか今日、こんな楽しい日を迎えることができるなんて思ってもいなかったね。やっぱり生きていてよかったと思う。
年をとってきて、だからこそなんだろうな。中学時代よりは小学校時代と高校時代に分かれるけれど、共有した時間も思い出もたくさんあるこの2つの時代をともに生きた仲間たちにまた会いたいなと思うのだ。

いつになるかわからないけれど、都内にお住まいの恩師にも連絡をとって、集まれる人だけでも同窓会をするかもしれない。またの再会を約して、いったんお別れしてきた。

こちらこそ、楽しい会話と弾んだ話に、あっというまに時がたつのを忘れるくらい楽しかった。
ほんとうに今日はありがとう。