イメージや状況を考えて2010/01/22 00:12:18

いま日本手話を学んでいるのだけれど、どうだろう。日本手話は、イメージや状況を考えて、といつも繰り返し、手話通訳士の先生から言われるのだが、もしかしたら舞台上での表現活動などに大きな役割というか「なにか」をもたらすのかもしれない。

「あなた」という場合、日常会話でも、日本語対応手話でも、指をさして目の前にいるあなたをさすことが多い。むしろそれがあたりまえだ。日本手話でも特定の誰かをさすときは「あなた」と指をさす。
だが歌だとか演劇だとか、特定の誰かではなく、そこにいると想像してイメージをして、「あなた」という場合は、直接指さす「あなた」ではなく、たとえば彼でもいいし恋人でもいいし、そこにいるのだという想像力イマジネーションが大切だ、と。子犬がいて息子が庭で遊んでいて、彼がそばにいて、わたしは彼のそばで編み物をしている――という想像をしてみよう。手話ならどうだろう。

とすると顔の表情も大事だし、そこにいる子犬、息子、彼、編み物をしているわたし、と、演技に近いものを求められる。

文章通りに表す日本語対応手話も、難聴者にとって大事な手話だ。できたらろう者にも知ってほしい。
と同時にろう者のもつ豊かな表現の世界を、イマジネーション想像力という世界を、難聴者が知ったら、どんなにコミュニケーションが広がるだろう。