待つこと2009/06/09 23:45:48

人生、生きていればいろんなことがあるものだ。
思うようにならないことがあり、楽しいことがあり苦しいことがあり。

しかし、このごろふと思うのだけれど、その自分ではどうしようもない、いろんなことを楽しむというか、いろんなできごとのなかでそのひとつひとつの過程を楽しむ、というか。楽しむといってもいいし、待つことだといってもいい。

待つこと。とてもしんどい作業だし、忍耐力を要求される。
できるなら避けて通りたいものだけれど、待つしかないときもある。

3カ月後の舞台。これからの人生。大切にしたいと思っている人。
そのために何をしたいのか、どう生きたいのか。
その待つというプロセス時間を、ときには辛抱強く、ときにはそのさきにある何かを楽しみにしている。

NHK総合テレビの「爆問学問」という番組を見たばかり。
爆笑問題と盲ろう者で東大教授の福島智先生の対話でした。なかなか見ごたえある番組でしたね。
福島さんがこんなことを言っていました。
「わたしはいま、ここにいる」

苦しみやつらさの向こうにあるなにか。喜びや、希望を待ち続ける。実現するかどうかはわからないけれど、かならずやり遂げるのだ、実現させるのだ、という強い意志と、実現した時をイメージする。それが生きる希望なのかもしれない。
自分のためではなく、神さま、そして大切にしたいと思っている人を思いながら。

見えるものに対する希望は希望ではありません。現に見ているものをだれがなお望むでしょうか。
わたしたちは、目に見えないものを望んでいるなら、忍耐して待ち望むのです。

              (新約聖書 ローマの信徒への手紙 8:24~25)