日々の歩みを地道にあきらめない2009/06/03 20:56:40

結局、「最後の一葉」をあきらめて「塩狩峠」に戻すことにした、朗読への取り組みだけれど、決してあきらめたり投げ出したりする気持ちはまったくない。むしろ取り組みを続けようという意欲がわいてくる。

今日の新聞に、こんな記事が出ていた。

<人生って楽しいことより苦しいことのほうが多いですよね。でも、苦しさって神様が与えてくれる宿題のようなもので、きっと解けない宿題は与えられない。宿題が大きいほど、その人に対する期待も大きいということだと思います>

もうひとつ。
<希望とは何かという問いにも、働く意味と同じく「これしかない」というきまった答えはない。答えが定かではない問いを、意味がないと切り捨てるのか。それとも、わからないことこそ重要と受け止め、どっちつかずの状況をあえて漂いながら、少しでもよい方向を求め、地道な行動をあきらめないか>

前者は今日の毎日新聞朝刊、料理人の松久信幸さんへのインタビュー。後者は同じく今日の朝日新聞夕刊。玄田有史さん(東京大学教授)の文だ。

舞台について言えば、昨年、多くの人に見に来てくださったように、今年も舞台を、見に来ていただきたい。大切な、生涯大事だと思っている人にも、今年も来てほしい。それはわたしを誇るのではなく、またほめてもらいたいというのでもなく、来てくださった方にわたしの舞台を楽しんでもらいたいと思うからだ。

「宿題が大きいほど、その人に対する期待も大きいということだ」「どっちつかずの状況をあえて漂いながら、少しでもよい方向を求め、地道な行動をあきらめない」

朗読舞台に限らずこれからの人生を見つめて、どうなるかわからない不安の中で、困難が多くやってくるだろうけれども、かならず実現するのだ、少しでもいい舞台、終わったときによかったと思える人生をつくれるように、これから9月までの取り組みを、日々の歩みを地道にあきらめないこと。

希望は失望に終わることはない。
いまも信じている。