負けるにしても2008/11/03 16:16:18

こちらは11月2日、日曜日の午後11時17分。

天候が心配だったオークランドは雨もなく時々曇りながら晴れ間が見えた。
試合観戦を終えて、途中昨日行った卓球場に行き90分ほど練習をさせてもらった。夕食をとってESPNやABCなどのスポーツニュース、NBCで全米に放送されたナイトゲーム、ニューイングランド・ペイトリオッツ対インディアナポリス・コルツの試合を見たりした、サンフランシスコ最後の夜。

さて今日のNFL第9週、ホームでの対アトランタ・ファルコンズ戦。

……。
はっきり言ってあきれてものがいえない。
プロフットボールの観戦経験は何度もあるけれど、こんなひどい試合を見たことがない。

NFLウェブサイトのゲームサマリーから拾い出してみると、

     1  2  3  4  
OAK 0  0  0  0
ATL 14  10  0  0

1点もとっていない。まさになすがままというかなすすべがなかったというか。

チーム別記録を見よう。
オークランドはランニングとパスの合計獲得ヤードが77(!)。反則と罰退ヤードが7回56ヤード。ボール所持時間つまり攻撃できた時間は14分55秒。ターンオーバーは2回。このなかにQB、ジャマーカス・ラッセルが犯した分も含まれる。オークランドの合計ランニングプレーは11回、平均6・1ヤード。
アトランタはランニングとパスの合計獲得ヤードが453(!)。以下それぞれ4回40ヤード。45分15秒。1回。合計ランニングプレーは57回、4・4ヤード。

アメリカンフットボールをご存じない方のためにごくごくさわりを紹介すると、4回の攻撃で10ヤード進めればまた攻撃権を得られる。パスでもランニングでも。
で、以上あげた記録から何が言えるかというと、オークランドは77ヤードしか獲得できず、攻撃できた時間もたった15分あまりしかなかった。
15分って、1クオーターの全時間なんだけど。たった1クオーター分の時間しか攻撃させてもらえなかった。4回の攻撃で10ヤード進めればまた攻撃権が得られるから、4回攻撃をして10ヤード進めてもらえるはずの次の攻撃権はほとんどもらえなかった。こんなありさまでは絶対に勝てっこない。反対にアトランタは圧倒的なまでに攻撃権を支配し、有利に試合を運んでいった。
何よりも象徴的なのはランニングとパスの合計獲得ヤードだけではなく、反則と罰退ヤード、さらにはランニングプレーだ。反則を7回もやって56ヤード、つまりフィールドのおよそ半分を罰退でアトランタに与えては、自分の首を自分で絞めるようなもの。もともとオークランドはそういう悪役というかダーティーなプレースタイルが長所でもあるのだけれど、プロだからこそやっていい反則とやってはいけない反則があるはずだ。
無駄な、やってはいけないプレーをしては、勝負にならない。
ランニングプレーもそうだ。オークランドは11回走らせて平均6・1ヤードだがアトランタは57回も走らせて平均4・4ヤード。ということはパスプレーも織り交ぜた広がりのある攻撃プレーができる。いったいぜんたい、試合までに何を準備していたのか、どういうプランなり意図で試合を進めるつもりだったのか、ヘッドコーチに聞いてみたいくらいだ。

トロントの試合は逃げ切れると思っていたのをひっくり返されたけれどまだ、プロの試合として見ごたえがあったし、チームも観客も、最後まであきらめずに見届けようという気になった。負けてもまだ納得いく。だが今日のようなひどい試合は、とてもプロの試合とは思えない。
何度もサイドラインを見て、ジャマーカス・ラッセルをあきらめて控えのアンドリュー・ウォルターに攻撃チームを指揮させては、と思ったものだ。昨年のドラフト1位選手だから、経験を積ませて育てたいのはわかるけれど、いまの状況ではそんな余裕はないはずだ。
ずるずる先発QBにこだわり続けてゲーム展開を読み切れなかった、オークランドのヘッドコーチ以下にも責任があるとわたしは思う。

コメント

_ 谷 千春 ― 2008/11/03 23:18:11

応援、お疲れさまでした。
試合を見ていないので何とも言えませんが、獲得ヤードが77なのに対して、アトランタは453ヤードとは!ほとんどボールもフィールドも相手に支配されていたようですね。おまけにランプレーが多いと言うことは、じわじわと時間を掛けて攻撃されてしまったのでしょう。
あまりの悔しい試合に、たぶん10年後か、20年後にオークランドファンの人と、「俺はあの日、あの試合を、スタジアムで見ていたんだ」と語れるかも知れませんね。ビールでも飲んで忘れたいところですが、スマイルさんはアルコールはダメでしたね。こんな日はホテルに戻ってゆっくりとお休みくださいね。お疲れさまでした!

_ スマイル ― 2008/11/05 00:24:43

谷先生

コメントをお送りくださりありがとうございました。

現地でもそうとう批判が出ているようです。
お書きになられましたとおり、このゲームスタッツからみてもととても試合にならない内容でした。よくこの失点で済んだものだと思います。地区上位やプレーオフ確定レベルのチーム相手だったらもっとひどい失点だったでしょうね。ちなみにオークランドは第18回スーパーボウルでそれまでの最多得点38点を記録したこともあります。

ホントぐったりして帰ってきました。

もし今度観戦する機会があったら、歓喜にわく試合を見たいものです。こんなのはこれっきりにしてほしい!

スマイル

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