補聴器を使ってみて2008/05/28 23:01:09

お借りしてから一週間もたっていない、デジタル補聴器だが、思ったより感じがいい。というとこれを読んだ方には「そんなによく聞こえるの?」と思われるかもしれないが、たしかに音は明りょうに聞こえる。
けれど、誤解してほしくないのは、補聴器というやつは実に面倒でやっかいで、新しいのを着けたからと言って万能でも完全に聞こえるわけでもないということ。言い換えると、慣れるまでに時間がかかるというものなのだ。

それでも、うるさいとか音が割れたりひずんだりして聞こえるとかいうことはない。ボリュームを上げ下げして微調整したあとで、やっぱり前の音量がいいなと思ったならいったん電源スイッチを切ってから入れなおすと元の――つまりコンピューターで設定入力した音量に――戻る。
これはアナログ補聴器ではできない芸当だ。

新しい補聴器だからなんでも聞こえるわけではないし、劇的な聞こえの改善が保障されるわけでもない。万能薬的役割など、期待するほうがそもそも無茶な話。
じっくり試して何度も使ってみて、それでもなおほかの物を使ってみる。その繰り返しが、いい補聴器との出会いにつながる。