おまえはこれを読みたいか?2008/05/05 23:11:13

今日はあいにく夕方から雨が降って、せっかく楽しみにしていた、難聴者仲間との都内散策は、天気に恵まれない結果に終わってしまった。

しかし、それでもやっぱり行ってよかったと思っている。
というのは、この5月5日は毎年、教会関係の行事が行われているのだが、例年ならわたしもこれに参加していただろう。だが、聞こえないわ要約筆記や手話などの情報保障が足りないわ、分科会という話し合いの場に参加しても内容が分からないわ、話しても後れてしまうわ、楽しいというか参加している充実感を味わうには至らない。今回難聴者仲間と都内を回ってのめないけれどお酒の場につきあい、行ってよかったとあらためて思う。

写真は、カメラを渡した難聴者仲間が撮影した、六本木ミッドタウンそばの草花。
なかなかいい写真だと思う。はっきりいってわたしなんかより、ずっとセンスも構図もあるね。……ちょっと悔しいくらいだ。

この会に参加する途中の電車内で、2つの本を読み始めた。9月の朗読舞台の台本に使うテキストについてである。
まず、ヴィクトル・フランクルの「それでも人生にイエスと言う」(春秋社、1993年)。次に、映画にもなった、こうの史代さん原作のコミック「夕凪の街 桜の国」を脚本家の国井圭さんが小説にした「小説 夕凪の街 桜の国」(双葉社、2007年)。国井さんは映画化された「夕凪の街 桜の国」の脚本家でもある。

映像をどうするか、BGMは何を使うかなど、また手話訳をどうするか、どこを読むかなど決めなくてはならないことがあるが、まずこの2冊を読んでみて、自分の真っ正直なこころに聞いてみたい。おまえはこれを読みたいか? と。