すさんだこころ2008/04/04 23:55:05

もうなにがおきても驚かないくらい、連日のように暗いニュースが飛び込んでくる。しかしそれに慣れてしまってはいけない、というか慣れたら終わりだろうと思う。

ここ2週間あまりに起きた、いつくかの事件で共通するキーワードがある。
「誰でもいいから」

いったいなんだろう。
誰でもいいから殺したかった、刑務所へ行けると思った、複数の人間を殺せば死刑になると思った……。

これらの言葉には、人命への尊敬とか畏敬がまったく感じられない。さらには自分の欲望だけでしか行動できない、自分を抑えられない心理が透けて見える。自分さえよければ、他人がどうなろうが知ったこっちゃない、といわんばかりだ。なんともいえない寒々とした思いを味わう。

ゲームにこれらの原因を求める声がある。さらにはゲームへの規制を訴える人もいる。暴力的な内容のゲームをつくることを禁止する、という具合にである。
だが、いったん快楽を得てしまったものが、そう簡単に捨てられるわけがない。武器とゲームは異なるかもしれないが、共通しているのは「これでもか、これでもか」と際限ない、終わりのない開発であろう。

いくらゲームを規制したり製造を禁止したりしても、おそらくどこかで裏をかこうとするだろうし、規制すればするほどかえって裏にもぐってしまうだろう。規制したからことが解決するほど、単純なものではない。

ゲームの世界と現実の世界を混同しない、混同させないための社会と人間のつながりを築いていくこと。ゲームが現実世界と同じと錯覚しないための、現実世界にしかない、人間関係をつくる楽しみを小さいころから育てていくこと。

文明や科学技術が発達した末にこころがすさむのか、技術の発達がこころをすさむ原因なのか。

バーチャルな世界だけでは、人は生きられないはずなのだが。

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