人と同じことをやっては2007/11/29 23:20:58

いつものように卓球の練習日。

さて。
バックハンドを主に練習してみた。
わたしの悪いところは、かえすボールが山なり、つまりロビングボールになってしまうことだ。なかなかこれが直らなくてね。試合の駆け引きでわざとロブをかえすこともあるけれど、練習でこれじゃ、うまくならない。

なぜロブになるのか。ようやく気がついた。
ラケットを手前に傾けすぎるのが欠点のひとつ。これは角度をやや傾ける程度に、気をつけること。次に、ラケットを構える位置だ。

ベースボールのピッチャーは背が高ければ高いほど、バッターにとっては打ちづらい。なぜなら背が高いぶんだけ、上から、しかも高いところから落ちてくるような投球になる。よく「2階から落ちてくる」というけれど、手足が長い、ということはそれだけバッターに投げるまでのボールの持つ時間が長くなり、球を指から離すポイントがバッターに近いことに等しく、まして速球や変化球だと、指から離れるポイントが見づらくなり、バッターにとっては打ちにくくなることこの上ない。

卓球ではどうだろう。
背たけが高い人はラケットを胸から下、腰あたりまで下げても、バックハンドで打ち返すに十分ではないか。投手のボールを離すポイントがバッターに近くなるのと同じで、腰まで下げてもバックハンドで打てる。
しかし160㌢もないわたしが、同じように腰あたりにラケットを構えても、ラケットにボールが当たるのはラケットをかえしたあとかかえす直前。だから山なりのボールになってしまう。思い出すのは、今秋にドイツやオランダをまわったとき。向こうの人たちの胸の高さがちょうどわたしの頭や顔の高さなんだね。いやあ、自分のからだの小ささをあらためて感じさせられた。

ではどうするか。
自分のからだの腰ではなく、背たけの高い人の腰の位置、つまり自分にとっては胸元そばにラケットを構える。もうひとつ、腰を落とす。そうしてみたら、台より後ろに下がっても前に出ても、スムーズにバックハンドが打てた。
同じことはアメリカンフットボールの、クオーターバックの投球練習でも感じることがある。クオーターバックがパスを投げるとき、ボールを長く持てばそれだけ、遠くへ投げることができる。わたしの場合はフットボールでも球を指から離すポイントが頭の横だったり前方だったりまちまちだから、回転のあるパスが投げられても、遠くへはなかなか届かない。つくづく背たけの低さを嘆きたいものだが、こればかりはどうしようもないね。

人と同じことをやってはうまくなれない。
背たけの高い人と同じテクニックではなく、背の低いわたしなりに、自分にあったプレースタイルとテクニックを身につけよう。