地球に優しく 人に優しく2007/04/08 01:04:57

ボトルドリンクとリユースでつくられたボールペン
昨日の朝刊新聞報道で、とても気になる記事があった。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がまとめた報告書によれば、地球温暖化の影響は全地球に及ぶという。21世紀を3年代に分けてIPCC第1・第2作業部会が作成した報告書をもとにした影響予測では……。

2020年代(気温上昇幅 0.5~1.2度程度)
数億人が水不足による被害にさらされる。サンゴ礁の白化現象が広がる。生物の生息域が変化し、森林火災の危険性が増す。洪水と暴風雨の被害が増える。北米では河川の流量が減り、現在のような水需要を満たせなくなる。

2050年代(気温上昇幅 1.0~3.0度程度)
最大30%の生物の絶滅の危険性が高まる。ほとんどのサンゴ礁が白化する。低緯度地域で、いくつかの穀物の生産量が減少する一方、中・高緯度地域では増加する傾向になる

2080年代(気温上昇幅 1.3~5.3度程度)
2~3℃強上昇したとき
毎年数百人、洪水被害にあう人が増える可能性が出てくる。健康被害の増加で医療機関に過大な負担が生じる。
3.5℃以上上昇したとき
地球上の至るところで相当数の生き物が絶滅する。低緯度地域で、すべての穀物の生産量が減る。中・高緯度地域でいくつかの地域でも減産になる。

この報告書を見てみなさんはどう思われるだろうか。
わたしは2020年代以降はともかく、当然、2050年代以降も生きているわけはないのでそのころ、確かめようがない。しかし昨年からのさまざまな気象異常を考えてみると、この報告書は的中するかもしれないと思う。
記事では最貧国と富める先進国のあいだですでに地球環境の悪化とその原因について抜き差しならぬ対立が起きているとある。さらには貧しい国同士でも対立があるとも。

しかしもはやそんな対立をしている余裕はないのかもしれない。

わたしもささやかながら、地球環境について考えるために取り組んでみた。
フットボールチームのロゴが入ったボトル。これらは卓球やダンスの練習前にいつも使っている。洗うときも石けんを使わずにできるだけ水だけで洗うようにしている。せっけんによる環境汚染も無視できない。
ドリンクボトルのそばにある、3本のペン。これらは実は、木材の再利用でつくられたものだ。写真では白っぽく見えるが、実はクリーム色のこれは、プロ野球の選手が使う木製バットの原材料、アオダモでつくられている。試合や練習で折れたバット、バット製造業者が「バットには向かない」と判断して使われなかったアオダモでつくられている。アオダモは生長するまで80~100年もかかる、長い時間を要する樹木だ。ゆえに大切に大事に育てなければならない。茶色のペンは、ワインの樽の廃材からつくられている。

もっとなすべきことがあるだろうと思う。たとえば電気製品のコンセントをこまめに抜いて、いらない電力を減らすなど。
ともあれ、「地球に優しく 人に優しく」
できることからはじめていきたい。