若者二題2007/01/08 23:15:06

快晴に恵まれた「成人の日」。
寒い一日だったが今日は午後から、川崎球場へ、アメリカンフットボールの関東大学1部リーグ4年生だけの試合、「COLLGE BOWL」を観戦してきた。昨年末に購入した、デジタルカメラ用の望遠レンズを使い、試合前半を撮影することもできた。

なんだかんだいっても最後の試合。楽しみながらひとり一人が全力を出し切った試合だった。アメリカでもカレッジで4年生だけの試合があるが、こちらはテレビの全米生中継があるし、広大な国ゆえに、選ばれるのは名誉であることはもちろん、プロのスカウトの目にとまればドラフト外からでもプロ入りがかなうかもしれない。何万人も入る巨大なスタジアムでプレーできること自体が誇りであるといっていいだろう。
今日の試合は生中継があるわけでも、スタンドが埋め尽くされるほどの観衆が集まったわけでもないが、しかし熱気と迫力は変わらない。

帰ってニュースを見たら、成人式の式典で若者が騒いだという話があった。昨日もそんな話を聞かされたから、またかという思いだ。

う~ん。
いじめっ子に会うのがいやで、式典に参加しなかったわたしが言える立場ではないかもしれないが、若者といってもいろいろだなと思うし、騒いだ当の本人らもやがてことの大きさに気づかされる日がくるかもしれない。

故郷北海道の夕張市は、再建どころか希望を見いだせない苦しいなかにある。
その夕張市で、手作りの成人式があった。当初市から補助金が出される予定だったが、財政難のあおりでカットされた。直後に日本国内から200万円を超える募金が夕張市に送られ、お役所や公費ではない、自分たちの手作りの成人式をひらくことができたという。参加したある女性は、全国からの募金に感謝の思いから涙があふれ泣き続け、あいさつの言葉が言えなかったという。

若者とひとくくりにするようではもうオジサンなんだけど、いろいろな若者がいるなあと。夕張の若者には、前途はたいへんだけれどあきらめずに生きてほしいと思う。成人式で騒いだ若者には、いつまでも騒ぐことはできないのだと思ってほしい。フットボールにすべてをかけた学生たちには、短い間になにかに取り組み続けた仲間がいるのだと、これからの人生に勇気を持ってほしいと思う。