冗談ではすまされない2006/12/21 23:17:07

月曜日に職場でまんじゅうをいただいてから急に腹痛を覚えてたいへんな数日だった。食べられないことはないけれど、どうにもこうにもからだがきつい。ノロウイルスという、ウイルス感染による急性胃腸炎がはやっていることもあり、ぎょっとしたけれどたぶん、風邪がおなかにきたのだろう。

しかし冗談ではすまされない。
かき料理を出す料理店はあわててかきを出すのをとりやめ、わたしの故郷北海道ではかき漁で採っても売れない、という風評被害も出ている。それでなくても北海道は経済がよくないだけに、深刻な問題だ。

病気というとなにかと神経過敏になりすぎるのも問題。知識と冷静な目を失わないようにしたい。

こういうのがあるといいなぁ2006/12/23 22:01:52

9月にカナダ・アメリカを回り数年ぶりにプロフットボールを観戦して、3枚のコンパクトフラッシュカードを使い、うち1枚が行方不明になったあとで先日ひょっこりみつかり、1枚のCD-ROMにまとめて保存した。
これはそのCD-ROMにある写真のうちの1枚だ。

カリフォルニア州OaklandのMacAfee Coloseumで試合後、BARTのColoseum駅へ戻る途中に撮影したのだが、これは耳の不自由な人向けに場内案内をする小型の機械を、MacAfee Coloseum内セクション109で貸し出ししてくれるという表示だろう。写っている絵は、耳が不自由だということ、難聴者であることを表す絵である。

日本でも最近は公共機関で耳が不自由だと言うことを示すシンボルマークを掲示し、また文字や手話によって場内案内や情報を教えてくれるところがあるが、スポーツスタジアムでは、そのようなサービスはまだない。以前このブログで耳が不自由だと言うことを示すシンボルマークと光で知らせてくれるランプをわたしの職場の壁に張り付けたことを書いたが、日本のスポーツスタジアムではそのようなサービスはまだ存在しない。手話通訳さえいないのだ。

試合を観戦するだけならいいけれど、スタジアム内のお店で買い物をする、席がどこなのかわからない、といったことも訪れた聴覚障害者には問題である。
アクセス権というべきなのだろうが、権利と声高に言わずとも、快適にすごしやすい施設のために必要なサービスがもっとあっていい。

ちなみにわたしが観戦した席のすぐ近くには車いすの人たちのための専用スペースがあった。「つくってやろう」というお仕立てではなく、利用する側にとって見やすく快適な位置にあったことはいうまでもない。女性が介助者とともに観戦していたのがとても印象に残っている。

枯れた葉2006/12/25 23:59:38

12月。一番あわただしい落ち着かない時期だ。
そんなある日、都内をスケッチ撮影していて、樹木の葉が真っ黄色に染まっているのを見た。場所柄車の交通量が多いところだから排ガスのせいかとも思えなくないが、それにしてももう12月。こんな時期に枯れた葉をみるなんて記憶にないのだが、どうだろう。

北海道生まれのわたしは12月というと雪に囲まれた情景しか思い浮かばない。まさか年も押し詰まったいま、まだこんなのが残っているとはね。

明日は終日雨のようだ。

2007年7月7日2006/12/27 23:26:47

川崎市役所にあったフットボールアドバルーン
今年は世界的なスポーツイベントがたくさんあったために、このブログではどちらかというとスポーツをテーマにしたものが多かった。聴覚障害者としてはコミュニケーションや手話、手話ソングダンス、映画などを取り上げたかったのだけれどね。

これを書いているいまはもう撤去されてしまったのだけれど、今月26日まで川崎市役所に、アメリカンフットボール日本代表をモチーフにした巨大なアドバルーンが設置されていた。市役所にアドバルーン?

実はこれは、2007年7月7日に決勝戦が予定されている、第3回アメリカンフットボールワールドカップ・川崎大会を記念して、川崎市民にフットボールとワールドカップ開催をアピールするために設置されたものだ。

川崎とアメリカンフットボールは、いまはもう使われなくなった川崎球場を社会人Xリーグのアサヒビール・シルバースターがホームスタジアムに使用する前から、アメリカンフットボールの専用球場にしたいと川崎市が誘致するなど、つながりがある。ベースボールスタジアムとしてはとても狭すぎてもう使えないのだけれど、アメリカにあるような巨大なスタジアムとまではいかなくても、十分フットボールで使える。

デジタルカメラ専用の望遠レンズを1本購入した。といってもプロ用の重くて大きなものはとても高価な上に扱いにくく使いこなせない。買ったのは500㍉レンズだけれどそれでも、手に取ってみると大きく重い。
しかし日本で初めて開催されるアメリカンフットボールのワールドカップはまたとない機会になるだろう。その前に社会人のチャンピオンを決めるパールボウルもあるだろうし、ワールドカップ開催直前に、ワールドカップ出場国以外の外国チームを招いての、日本代表壮行試合もあるかもしれない。それらの試合で撮影してみたい。
今年はできなかったけれどいつか、またCFLやNFLの試合を見る機会もあるだろう。そのときにこのレンズで撮影できたら、いうまでもない喜びだ。

2007年は世界的スポーツイベントが少ない。このブログは、本来のテーマに立ち返って聴覚障害者らしい内容を書いていきたいものだ。

青空にはえるタワー2006/12/29 23:45:50

カナダ・トロントにあるCNタワー
もうまもなく2006年が終わろうとしている。9月に訪れたカナダ・アメリカ旅行はとても有意義なものだった。

これはトロントに到着してまもなくだと思うが、CFL(Canadian Football League)の試合がひらかれるRogers CenterそばにあるCNタワーを下から撮影したものだ。

青空をバックにしたこのタワーは、Canadian National Towerというのが正式名称だ。東京タワーやエッフェル塔のような支持構造のない、自立式のタワーとしては世界一。高さは553.33m(1815.39フィート)で展望台があり、トロントの人気観光スポットになっている。

以前このタワーの展望台に上がってみたら、眼下にRogers Centerが屋根を開けてグラウンドがはっきりみえただけではなく、遠くナイアガラの滝も見えた。あまりに雄大な光景にしばし目を奪われてしまった。

こんな幸せが感じられるのは生きているからこそ。

2007年はどんな年になるだろう。

こころから震える感動を2006/12/31 00:57:44

第9 合唱歌詞カード
昨日、かねてから見たいと思っていた映画「敬愛なるベートーヴェン」を見てきた。朝一番で出かけてみたこの作品は、いくつかあるベートーベンを取り上げた作品でも、ベートーベンを支えた女性をテーマにしていることで、厚みのある仕上がりになっている。

伝記や史実、研究からベートーベンの生存中、彼の楽譜を写して出版社や印刷屋に持っていった「写譜屋」と呼ばれた職業の人物が3人いたことがわかっている。2人が男性であることは間違いないのだが、3人目は誰なのかわかっていないらしい。そこで今作では、アンナ・ホルツという女性、しかも音楽学校を出たての作曲家志望という設定で、第9を中心に、初演される1827年5月7日当日に至るまでと、初演後の「大フーガ」創作、ベートーベン他界直前までの、べートーベンとアンナ・ホルツのこころの交流を描いた。もちろん第9を中心に「エリーゼのために」などいくつものベートーベンの名曲が演奏されている。

劇場でもらった、第9の歌詞カードとチケットをラミネート加工して、プログラムと一緒に保存することにした。

まもなく2006年が終わろうとしている。
いいことよりはつらく苦しいことの多かった一年。

2007年は「an die freude」とこころから歌える一年にしたい。