こういうのがあるといいなぁ2006/12/23 22:01:52

9月にカナダ・アメリカを回り数年ぶりにプロフットボールを観戦して、3枚のコンパクトフラッシュカードを使い、うち1枚が行方不明になったあとで先日ひょっこりみつかり、1枚のCD-ROMにまとめて保存した。
これはそのCD-ROMにある写真のうちの1枚だ。

カリフォルニア州OaklandのMacAfee Coloseumで試合後、BARTのColoseum駅へ戻る途中に撮影したのだが、これは耳の不自由な人向けに場内案内をする小型の機械を、MacAfee Coloseum内セクション109で貸し出ししてくれるという表示だろう。写っている絵は、耳が不自由だということ、難聴者であることを表す絵である。

日本でも最近は公共機関で耳が不自由だと言うことを示すシンボルマークを掲示し、また文字や手話によって場内案内や情報を教えてくれるところがあるが、スポーツスタジアムでは、そのようなサービスはまだない。以前このブログで耳が不自由だと言うことを示すシンボルマークと光で知らせてくれるランプをわたしの職場の壁に張り付けたことを書いたが、日本のスポーツスタジアムではそのようなサービスはまだ存在しない。手話通訳さえいないのだ。

試合を観戦するだけならいいけれど、スタジアム内のお店で買い物をする、席がどこなのかわからない、といったことも訪れた聴覚障害者には問題である。
アクセス権というべきなのだろうが、権利と声高に言わずとも、快適にすごしやすい施設のために必要なサービスがもっとあっていい。

ちなみにわたしが観戦した席のすぐ近くには車いすの人たちのための専用スペースがあった。「つくってやろう」というお仕立てではなく、利用する側にとって見やすく快適な位置にあったことはいうまでもない。女性が介助者とともに観戦していたのがとても印象に残っている。