視点を変えてみよう2006/12/19 21:00:06

学生時代からいまもなお、苦手な科目に数学がある。
なんでだろうねえ。どこでつまずいたのかなとたどっていくと、中学時代の因数分解や関数あたり、いやもっとさかのぼって小学生時代の、二等辺三角形の面積の計算あたりからだろうか。教わった公式と家庭で教わったそれとが結論は同じでも考え方に違いがあった。その違いを指摘したら頭ごなしだったか、否定されたような記憶がある。中学に入ってからはなおさら先生の教え方がまずかったのか、あまりいい教え方ではなかった。で、そうこうしているうちにおもしろくなくなってつまずいた、というわけ。

ところが、こんなにおもしろいものはないのだとあらためて感じたことがある。

「正12面体と正20面体とは、どちらの体積がより球に近いか」。
なんとなく正20面体ではないか、なぜなら面の数が多いぶん球体に近いから。そう漠然と思っていたら、違うのだという。実際は正12面体が球に近いのだ。

理由は、「頂点の数が多いほうが球に近い」ことにある。
正12面体の頂点は20個。逆に正20面体の頂点は12個。ゆえに正12面体のほうが球に近いのだ。

なるほど。面の数で考えるのではなくて頂点、ポイントで考えればいいのか。
ゴルフボールを思い出してみると、ディンプル、くぼみがあればあるほどよく飛ぶのだろうか。

ともあれ、ちょっとした視点を変えるだけで、ずいぶん数学がおもしろいものだと気づかされる。
こんな授業ならもっと聴きたいなと思うのだが。

数学の先生がたへ。もっと工夫した授業をしてほしいな。