思いっきり走り回りたいね2006/11/20 23:11:47

子どものころ、小学校の校庭は土のグラウンドだった。無理もない、都内の小学校だし、緑の芝生など考えられなかった。ひざをすりむいたり転んだりするのはあたりまえの時代だった。

時は流れていま。
地球温暖化、都市部のヒートアイランド現象をふまえて、杉並区の小学校をモデルケースに、グラウンドを芝生に張り替えようという動きがある、と先日の新聞に記事があった。芝生に張り替えることで高温がやわらぐ、裸足で走り回ることで運動能力の向上やストレスが解放される、などメリットはある。しかし芝生のメンテナンスや虫害といった問題も考える必要があるだろう。

アメリカを回って空港近郊の都市上空から見るのは、緑の豊かなグラウンドがたくさんあることだ。フットボールフィールド、グリッドアイアンと呼ばれるようにきれいなラインがひかれたフィールド。ベースボールのグラウンドが2面も3面もつくられている。
たしかに土地の広さは比べものにならないのだけれど、それにしてもあれほど緑が豊かなグラウンドやフィールドをみせられると、単に競技のレベル以前に、環境がまったく違いすぎることを感じさせられる。あんな緑の上で思いっきり走り回れたら、それだけでも十分楽しいに違いない。ボールを投げたり打ったりキャッチしたりできたらなおさらだろう。

子どもたちには思いっきりけがを恐れずに走ることのできる環境をつくってあげたい。わたしたちができなかったぶん、子どもに楽しさを味わい感じてほしい。