フクザツな心境ですね。素直に喜べないな2006/10/13 22:00:29

2006年のパ・リーグプレーオフは、北海道日本ハムが福岡ソフトバンクホークスを1-0でサヨナラ勝ちをおさめて、名古屋の中日ドラゴンズと対戦することになった。北海道日本ハムの日本シリーズ出場は1981年以来、旧後楽園球場時代、ユニホームがMajor LeagueのHouston Astrosをモデルに……いや、パクった、センスの悪いデザインだったとき以来(^_^;)。

北海道にとっては今夏の高校野球以来の盛り上がりですし、巨人一辺倒だった(実際遠征で来るときはたくさんお客さんが来たし、読売新聞の販売拡張にも影響がありました)のが、地元密着の球団ということで様変わりしたようです。

しかし。
すっきりしないなぁ。なんといったらいいのだろう、目の前においしいカレーライスを出されて食べたところへ中一日おいて今度はジンギスカンを出されたという感じです。たとえになっていないか(^_^)。

何が言いたいかというとプレーオフシステムなのですね。すっきりしない理由は、リーグ優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられたということ。自動的に与えられたというやり方がすっきりしない。たしかに福岡も所沢の西武ライオンズも、それぞれ2位と3位なのだから不利ではあるけれど、自動的に1勝がつくなんておかしくないか?

Major LeagueでもNFLプロフットボールでも、ワイルドカードといって、リーグ優勝チーム以外の最高勝率を挙げた1チームにプレーオフへの参加が許されています。いま熱戦が繰り広げられているAmerican League、National Leagueを例にすると、National LeagueはSaint Louis CardinalsとNew York Mets。両チームとも地区優勝チーム。American Leagueの Detroit TigersはWild card(リーグ優勝チーム以外の最高勝率チーム)として、地区優勝を遂げたOakland Athleticsと戦っているわけだ。
 それでも地区優勝チームに自動的に「はい、1勝ね」とはいかない。勝ち上がっていく上で日程上試合が後に組まれているだけ。有利なのはそれだけ。

だからすっきりしないのだなぁ。
こんなアホらしいプレーオフ制度ではねえ。

2位になったのも3位になったのもリーグ戦の結果。
1位が有利なのは仕方ないし当然だけれど、公平さに欠ける。それがわたしの気持ちだ。日程だけならまだしも、勝ち数によってこんな結果になるなんて。 
かといって、もし福岡が優勝していたら、リーグ戦で3位のチームが日本シリーズに出るの? と言われるだろう。おかしいと思うだろうけれど、勝ち上がってきたことは無視できないのだから、リーグ優勝チームに値すると思う。過程ではおかしいかもしれないけれど結果としては公平ではないだろうか。

Major LeagueでもPro Football、NFLでもWild cardのチームがプレーオフを勝ち進んでChampionship、World SeriesやSuper Bowlに出場しても誰も文句言わないし聞いたことさえない。わがOakland RaidersはNFL史上初のWild cardからSuperBowlに出たチームだけれど、だからといって文句が出たとはきいたことがない。

書いてみてあ、こういうことかと気づいた。
過程のなかでの平等か、結果としての平等なのか。
ことの本質はここにあるのかもしれない。
どちらにしてもフクザツな心境ですね。素直に喜べないな。