言葉は難しい2006/07/26 22:26:51

今日昼のNHK-BSをみていると、北米で西ナイル熱の発症者が出たというニュース。主に中西部を中心に出ているとか。もうひとつ、カリフォルニア州で異常な猛暑が続き、死者が40人以上出たというニュースも伝えられた。
 
 NFLはサマーキャンプが始まり、わがOakland RAIDERSもカリフォルニア州の大学を借りてサマーキャンプが始まった。いまは大学が休みのため、NFL各チームは本拠スタジアムか、本拠都市近郊あるいは同じ州にある大学のグラウンドと寮を借りてキャンプに臨んでいる。

 カリフォルニア州の猛暑は46度を超す暑さだと伝えられている。
 こんななかでヘルメットをかぶってキャンプに臨む選手やコーチの健康が心配になってくる。
 3年前にはミネソタ・バイキングズの選手がサマーキャンプ中に熱中症で亡くなった。

 日本の大学でも、サマートレーニングではヘルメットに色を塗らず、地色である白のままで着用するチームもあるそうだ。色が太陽からの熱を吸収してヘルメット内の温度を上げそれがさらに熱中症を招くことを防ぐためでもある。

 話は変わって「言葉」。

 文化庁が行った国語に関する調査で慣用句の誤用が増えたり間違った表現をしても気にならないという結果が出た。
 たとえば「怒り心頭に達する」と表現する人が74・2%に“達する”。本来の本来の「怒り心頭に発する」を使う人が使う人が14・0%。はっきりと言わないことを意味する「言を濁す」は66・9%で本来の言い方が上回ったが、「口を濁す」も27・6%に上ったともあった。

 昔校閲時代に読んだ記事で「歩いて逃走した」という表現があった。おいおい、歩いて逃走はどうやってできるのだ? とツッコミを入れたことを覚えているが、使われなくなった上に、イメージが先行してしまい、間違った使い方が定着したのではないだろうか。「心頭に」届く、とイメージしたのだろう。「口を濁す」もそう。

 本当に言葉は難しいとつくづく感じさせる。 
 イメージも大事だけれど、なにを言いたいのか自分だけでひとりよがりをしてはいないだろうか。エッセーもこのブログも、そういう意味でとても難しいものであるのは間違いない。