とうとう買ってしまった2006/06/30 22:21:51

 携帯電話を買い換えてしまった。
 フランスへの旅行で、わたしひとりなら問題ないけれど仲間と一緒ということで万が一の不測に備えて、いまある携帯電話を、海外での通話やメール通信が可能な、同じ会社の別のモデルに買い換えたのだ。わたしひとりならこんなことはしなかったし必要もない。ま、これも楽しんでいる。いつか一緒に海外旅行に行けるパートナーと出会える日を信じて。

 それはいいのだけど、買い替えたモデルがとうとう、カメラ付きになってしまった。カメラなど必要ない機能であると一貫して拒否したのだけれど時代はいまやカメラのない携帯電話など存在しないかのようにさえなっているとメーカーはいう。
 うーん、不本意であるがしかたない。

 こういう風にして文明の利器を手に入れたはいいが、かえって使う側の良心、モラル、マナーといったものが問われている。
 書店でカメラを使いマンガや本の表紙を撮影する。電車内でカメラ付き携帯電話で女性の下着を盗撮する。そういった犯罪行為は論外であることはいうまでもない。空港やスタジアムでスポーツ選手や芸能人をカメラ付き携帯で撮影する。撮影された本人は内心どう思っているだろう。たとえは悪いけれど、おりの中に閉じ込められた動物のような気持ちではないだろうか。有名だからしかたない、ではすまされないような気もする。

 教わるより慣れろといったもので、何度も失敗を重ねているが、不本意ながら購入したこのカメラ付き携帯電話は、できるならカメラはあまり使いたくない。もし使うとしたらどうしても撮影したい記念にしたい画像、あるいは被写体、撮影される人の了解を得たときにのみ使いたい。

 文明の利器は、なんでもそうだけれど使う側の意識が試される。
 手で石を使うことに始まった、人間の知恵。だが利器に振り回されたり使う目的を間違うようであってはならない。