興奮の1カ月2006/06/09 23:59:36

 小学校時代に少しだけサッカークラブに入ったことがある。といってもあのころはいまとは違って、運動中に水を飲むなどは厳禁。隠れて飲もうなどしたらたちまち周囲から目の敵にされたものだ。
 いまはサッカーフィールドをみると、隅にドリンクボトルが置いてある。選手個人の好みや体調などを考慮して調合されたとはいえ、運動中に水を飲むことが許されるとは、時代が大きく変わったなあと思う。

 そう、単一種目としては最大規模のイベント、ワールドカップサッカーがいよいよ始まる。

 日本手話では、右手親指と人差し指で球を意味する丸をつくり、左手でその球をけるしぐさ。アメリカ手話 American Sign Languageでは、左手を斜めに立てて、右手で左手をけるように表す。サッカーの表現をとっても、日本語とASLでは違いがあってなかなかおもしろい。

 アメリカではフットボールというとAmerican footballしかないのだけれど、1994年アメリカで開催された第15回ワールドカップ大会を契機に、少しずつ力を入れるようになり、FIFAランクで7位という上位につけている。しかしプロリーグはそれほどお客さんが入るわけではないし、プレーするのもほとんど中南米系が多い。中南米系の人たちはそれでも、4大スポーツ、とくに野球に力を入れるから、やはりまだまだマイナースポーツの域を出ないのが正直なところだ。しかし日本よりランクが上というのはさすがスポーツ大国ゆえだろう。

 日本はどうなるだろう。
 1次リーグを突破できれば御の字。前回は日韓共催で地元の利があったからベスト18まですすむことができた。今回はまったくのアウェー。もし前回以上の成績を挙げることができたら、それこそ今年前半の大きなニュースになることは間違いない。

 フライングハンズのレパートリーにもなっている「翼を下さい」は、1998年第16回フランス大会の大陸予選で日本代表のサポーターソングになった。
 多くの人の夢を希望をのせて羽ばたく翼のように。

 興奮の1カ月が始まった。