悲しみは消えないけれど2006/05/06 23:16:39

 悲しみの知らせから2日がたった。
 そのあいだ、肩や首筋、ひざなどあちこちが痛んだり眠れなかったりという状態が続いた。たぶんショックとストレスなのだろうと思う。街を歩いていて高村さんから教わった手話ソングを思い出し、演じているうちに、一緒にいないという思いからまた悲しみがこみ上げてきて泣き出してしまった。

 もっと話したかった。歌いたかった。一緒にひとときを過ごしたかった。
 もっともっと……………。

 悲しみは消えないけれど、そのいっぽうで、立ち上がらなければ、歩き続けなければと思う。
 わたしもいつかは死んでいく。避けられるものであるなら避けて通りたいけれど生きているということは、いつかは死んでいくということだ。
 その死に向かって、わたしも歩いていかなければならない。
 高村さんがやり残した、かなわなかった夢に向かって、わたしは後に続きたい。それが高村さんに対してできる、精いっぱいのできることなのだろう。

 だから悲しむとともに、いつか高村さんとお会いしたときに、いつか向こうでお会いしたときに喜んでもらえるように、もっと話したかった歌いたかったという思いを、自分が歌い踊り続けることで高村さんにおみやげをもっていけるようになろう。

 いままで、ほんとうにありがとう。そして、ごめんなさい。