もののあはれ2006/04/02 00:24:42

桜と小鳥
 というとなんだか高校時代に学んだ古典を思い出す。
 もののあはれと書いたけれど、自然の移り変わり、そして自然の営みのなんとすばらしいことか。

 また桜をスケッチ撮影してきた。
 何枚か撮ったあとで上を見たら、小鳥が桜の花びらをついばんで何枚かの花びらが散っていた。
 小鳥にとってはえさになるのだろう。そしてついばんだ残りの花びらが散っていく。
 もちろん小鳥だけではなく、風に吹かれて散ってしまうものもある。
 
 そうやって自然は移り変わり、また来年、美しい花を咲かせわたしたちのこころをなごませてくれる。

 自然をみじかに感じながら、また新しい日をよりよく生きたいと思う。
 もののあはれとは、言ってみればそういう移り変わりの中で時間の尺度としては一瞬にすぎないなかで、いかによりよく「いま」を生きていくかということではないか。そのなかにわたしたちははかなさや美しさを感じるのだろう。

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