お金だけが人生だろうか2006/01/20 00:27:13

 昨日からテレビ・新聞をにぎわせている、ライブドア・ショック。
 今日はとうとうスポーツ新聞の一面を飾るまでになった。一面に株式市場の動きが出たスポーツ新聞は今日が初めてだろうか。
 
 たまに六本木ヒルズを歩くことがある。
 ああいうところも格差があるようで、社長や経営トップはプールバーつきの豪華な部屋に住んでいる一方、社員は末端になればなるほど、昼食は弁当などという生活だときく。

 企業活動であり経済は弱肉強食の世界でもあるから、そういう一面は否定できない。それが資本主義でもある。
 けれど、お金がすべてと言いたげな昨今の風潮はどうかしている、とかねてから思っていた。

 経済活動を否定するのではない。
 何のためにお金を得るのかという、本質的なところについて言いたいのだ。

 アメリカは日本以上にそういう格差が激しく、持てるものと持てない者の
差は信じられないくらい大きい。だが、たとえばスポーツの世界でも、功成り名を遂げた人ほど、社会の底辺にいる人たちへ慈善事業をするとか、資金援助をするとか、社会奉仕活動に熱心でもある。それは成功した者は社会に還元するべきだという考えが徹底しているためであり、その考えの根底にはキリスト教の「自分を愛するようにあなたの隣人も愛しなさい」という教えがある。

 なんだろうか。
 日本はお金もうけだけは熱心だけど、お金を得て、さあどうするのか、どうしていきたいのか、という考えなり理念なりが欠落していないだろうか。
 いくらでもお金を稼いで、たくさんあったとしても、残念ながらお金をそのまま、墓場に持っていくことはできない。誰もがいつかは死んでいくのだから。

 人はパンだけで生きることはできない。
 だからこそ、パンだけではない、もっと実のある人生を生きたいと思う。
 年を重ねていくにつれ、生きてきた姿ありのままが顔に出るのではないかと思うようになった。
 年をとるのはしかたないけれど、欲望に満たされたような貧しい顔にはなりたくないものだ。

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